e-max イーマックス
イーマックスとは?
オールセラミッククラウンの中でもセラミックインゴットの種類が極めて多く、豊富な歯冠色の色調表現が可能です。
他のオールセラミッククラウン同様、金属を使用しないので歯ぐきの変色や金属アレルギーの心配がありません。
材質の特性からクラウン、インレーのほかラミネートベニヤなど幅広い治療法に対応します。
イーマックスのメリットとデメリット
イーマックスのメリット
透過性を持ち、歯の色調表現にすぐれている
無垢のクラウンでは、焼つけのポーセレンより強度があり欠けにくい
金属アレルギーや歯周組織への着色の心配がない
透過性が高くカメレオン効果により、周囲の色に溶け込むためインレーなども美しい装着が可能
クラウン、ラミネートなど混合の症例にも高い審美性を発揮します。
イーマックスのデメリット
透過性が高く下地が透ける性質から金属の支台には不向き
陶器の様な反射率の高い白さは表現が困難
クラウン、インレーでは金属の場合より、歯質を削る量が多い
ジルコニアより曲げ強度に劣るため、ブリッジにはやや不向きである
保険外治療なので値段が高い
材質
高強度ガラスセラミックス
IPS e.maxプレスは独自の製造工程により、異なる透明度と組成の高い均一性を有したニケイ酸リチウムガラスセラミックインゴットです。
Ivoclar Vivadent社製のプレスファーネスでプレスすることにより、高い適合精度と曲げ強度(400Mpa)を持った修復物の製作が可能です。
また、高い強度がありながら、天然歯に近い磨耗性を持っているため、対合歯に優しい素材となっています。
機材、技術
機材
プログラマット プレスファーネス
プログラマット プレスファーネス IPS e.maxプレスの強度や審美性は、Ivoclar Vivadent社製のプレス器を使用して初めてその実力を発揮します。
プログラマット EP 5000
プログラマット プレスファーネス プレスおよびセラミックファーネス両用のコンビネーションファーネスです。
大きな高画質グラフィックカラーディスプレーとタッチスクリーン機能を有し、OSD(オペレーティング・ステータス・ディスプレー)がファーネスの作業状況を示します。
さらにQTKヒーティング・マッフル・テクノロジーにより最高の焼成およびプレス結果が得られます。
また、IPF(インテリジェントプレスファンクション)付き新プレスドライブで、短時間で高度なプレスが可能です。
インベストメントリングにクラックが生じた場合、すぐにCDS(クラック探知システム)が探知し、必要に応じてプレス作業を停止します。
技術
形態回復
模型の製作が終了したら、ワックスを用いて形態の回復を行います。
シンベニアの形態回復例 シンベニアの形態回復例
インレー、オンレーの形態回復例 インレー、オンレーの形態回復例
臼歯クラウンの形態回復例 臼歯クラウンの形態回復例
圧入
をプレスファーネス中央にセット 準備の整ったインベストメントリングをプレスファーネス中央にセット。
スタートボタンを押す スタートボタンを押す
調整
スプルーを切断 細粒子ダイアモンドディスクを使ってスプルーを切断。
解剖学的・機能的なワックスアップがセラミックスで再現 調整後、正確なフィットが達成。
解剖学的・機能的なワックスアップがセラミックスで再現。
適切な研削器具で表面に性状を施す 適切な研削器具で表面に性状を施す。
キャラクタライゼーション焼成
キャラクタライゼーション焼成
キャラクタライゼーション焼成後IPS e.maxプレス修復物 キャラクタライゼーション焼成後IPS e.maxプレス修復物。
キャラクタライゼーション焼成
症例(Before&After)
BEFORE BEFORE
AFTER AFTER
BEFORE BEFORE
AFTER AFTER
BEFORE BEFORE
AFTER AFTER
口元の美しさが加わることにより、顔の印象が変わる。
軽度の歯列不正・隙間も改善できる。
資料提供:表参道 アイエスデンタルクリニック様